1月30日の「あさイチ」は、『アナタは、もっとデキる!』
重い荷物も楽に持てるようになり無理のない姿勢になれる方法、運動能力を高めたりする方法、幸せになる方法などが紹介された。
重いものを持つ極意
コツを教えてくれたのは、心身統一合気道会会長の藤平信一さん。その父は、王貞治選手に姿勢を指導していた藤平光一さん。
姿勢に無理があると、もともと持っている力を発揮できない。
姿勢に無理がないと、2人がかりで肩を下に押しつぶそうとしても押しつぶすことができない。
重いものを持つ極意は、つま先立ちをしてからかかとを5~6回上げ下げする。このことによって、全身に芯が通るようになって、荷物が楽に持てるようになる。
木にたとえると、足は根っこの部分。根っこがしっかり張っていないとグラグラする。したがって、足先が一番重要。
つま先立ちで安定してバランスが取れるということは、つま先まで感じられる姿勢になっているということ。
一方で、上体が後ろに反ってかかとのほうに重心がきていると、つま先の感覚がふわふわしている。こういう感覚では、足先を感じされないので支えられない。
同じ重さの荷物でも、ちゃんと支えられる姿勢のときには、軽く感じる。
足先の感覚を大事にする1日1分のつま先歩き
足先の感覚を大事にするには、1日1分でよいので、つま先立ちのまま歩く。
スポンサーリンク長時間の家事は、指先を意識すると楽になる
長時間の家事がつかれにくく、楽になる方法も藤平さんが伝授。
人間は、何かをしたり持ったりするときに、指先から動くのが自然な動き。指先を感じて何かをしているときは、自然に無理のない姿勢になる。
洗濯ものを干すときに、腕でむかえにいくように干すのではなく、腕を動かすときは指先から動かす。
全身を動かさずに腕だけで家事をしがちだが、そうすると腕や腰に負担が集中し、疲れをより感じやすくなる。
体全体で家事をしたほうが疲れにくい。体全体で家事をする感覚が自然と養えるのが、指先を意識して家事をすること。
洗濯物を拾うときも、腕からではなく、指先でつかみにいく。干すときも指先の感触を意識する。それだけという。
テーブルを拭くときも、指先を感じるようにして拭く。電球を取り替えるときも、指先の感覚を大事にする。皿を持ったり、茶碗を持ったりするときも、指先を意識する。
オノマトペで運動能力・記憶力アップ
続いて、オノマトペという擬音語・擬態語を使った運動能力アップや忘れ物防止を、オノマトペ研究科の朝日大学・藤野良孝先生が教えてくれた。
動きにあった声を出すと運動能力がアップするという。
奈良県香芝市のハルナ幼稚園では、跳び箱のときに「サーーー、タンパットン」と声を出しながら跳ぶ。
サーーと言いながら助走し、タンで踏み板を踏み込み、パッで手をついて、トンで着地。
サーッ、タンパットンということによって、リズムが生まれ、跳べるようになるという。
鉄棒では「ギュッ、ピタッ、クルン」と声を出して逆上がり。
手を前についてというよりも、パッとついてと言ったほうが、上手につけるようになる。
ピピピ+持ってくるもの
物忘れを防止するには、ピピピと言ったあとに持ってくるものを言う。
幼稚園の先生が「ピピピ、筆箱、自由帳、ピアニカ・なわとび、制靴」ということで、
ピピピという破裂音が、楽しい明るい気持ちをつくるだすのがポイント。
ピピピによって感情が乗り、感情が乗ったら記憶がずっと残るという。
パピプペポという破裂音は発話したくなる。複数言うことが記憶の定着に有効。
料理でも、大根おろしを擦るときは、ザッ、ザッ、ザッという。ザツという音は、力を前に向かわせる。
卵の片手割は、キュッ、コンコンコン、カパッ。
キュッとしっかり卵をつかむ、コンコンコンとたたき、カパッと開く。
レタスの芯は、バン、クルン。
バンとレタスを叩き、裏返して、クルンと芯をねじる。
幸せになるには、上を向いて笑う
最後は、慶応大学の前野隆司先生による幸福学。
幸せになるこつは、棒状のものをくわえたり、上をむいて大股で歩く。
人間は適応能力が高いので、環境が変化するとスッとだまされる。
だったら、自分をだまして、不幸なほうにだまされるより、上をむいたり、笑うことで自分をだましてあげるほうがいい。