1月5日の「ランスマ」は、いつものBS1ではなく地上波で、大河ドラマ「いだてん」とのコラボ放送。
冒頭でも『ランニング情報番組「ラン×スマ」ですよ』と、初めて見る人を意識した入りかたでのスタート。
中村勘九郎さんをゲストに、「いだてん」の主人公・金栗四三にスポットが当てられた。
金栗走りの原点はかけあし登校?
金栗四三さんは、熊本県和水町出身。
この地方では、学校へ駆け足で行く、集団でのかけあし登校が広く行われていた。
金栗さんは、となり町の片道6キロの山道を駆け足で通っていたという。
呼吸は「スッスッ、ハッハッ」
かけあし登校のなかで、金栗少年が編み出したのが「スッスッ、ハッハッ」という、短く2回ずつに分けて吸ったり吐いたりを繰り返す呼吸法。
最初は体も弱くて、走るのもそんな速くなかったが、なんとか置いていかれないで行く方法はないかと工夫を凝らした結果、「スッスー、ハッハー」と呼吸することでリズムを作って走るようになったという。
金栗四三さん走り方
金哲彦さんによると、金栗四三さんの走り方は
(1)上半身をぶれないようにする
(2)ひじをすこしだけ(15度くらい)曲げて腕をを(前にはほとんど出さずに)後ろに振る
立ったままで、この動作をして骨盤が動いていることを確認する。
(3)体を少し前に倒して、スッスッ、ハッハッの呼吸でリズムを取りながら走る
腕を下げ後ろに引く金栗さんのフォームは、登下校のときに着物の裾をつかんだりしていたのがクセとしてそのまま残ったのではないかとも。
足は蹴るのではなく置く?
MCの田村亮さんが金栗さんがオリンピックの予選会に出たときと同じような格好で、ランニング。
ランニングシューズではなく足袋の下に5本指ソックスを履いて走ったが、衝撃がすごいという。
小さな石でも痛いので、足を蹴るというより置くように走るようになり、1キロほどで自然と上下動が少ないフォームに。
「蹴るのではなく、置きにいくように」走るというのは、先日の四万十川ウルトラマラソンの回のときにも100キロマラソンやマラソン初心者におすすめの方法。
上下動が気になるという市民ランナーにも、足袋は危険としても「蹴るのではなく、足を置きにいくように」走るのは良さそう。
音楽を聞きながら走るとリズムを刻みやすい
「いだてん」で主演を務める中村勘九郎さんは、ワイヤレスのイヤホンを買って、アイドルの音楽を聴きながら走っているという。
勘九郎さんは『形からはいるので』と謙遜していたが、リズムを刻みやすいという。
リズムがあわないとイライラするかもしれないが、同じ曲やあるいはリズムがまったく一緒の曲をひたすらかけて走ると、一定のリズムで走れて走りやすいかもしれない。
現実に音楽を聴きながら走ると、周りの音がどれくらい聞こえるのか不安な部分があるのと、特にジョギングなどゆっくりのときには「思わぬアイディアが生まれてくる」ことがあるので、個人的には音楽は聴かない。
今年の箱根駅伝では2位だったが青学の原晋監督が、ギアを上げるときに選手に向かって曲名を叫んだりするそう。
一時期試していたこの頭のなかで音楽を流しながら走る方法は、また試してみたいな。