9月29日の「ランスマ」で、2年後の東京オリンピックのマラソンコースを試走。
アテネ五輪金メダリスト・野口みずきさんが20キロ以降のポイントとなりそうなことを解説してくれたが、めっちゃ選手目線。
一般の市民ランナーとしては考えたこともないようなことだらけだったが、一視聴者としてテレビの前で観戦するときには、誰がどこで仕掛けてくるか予想しながら楽しめそうな感じがした。
3つの折り返し
新国立陸上競技場発着のコースは、スタートしてから5キロぐらいが下り、すなわちゴール直前37キロからが上り。
太陽光を反射し路面温度の上昇を抑える遮熱性舗装が、すでにされている道路も。
25キロ
2つ目の折り返しを超えた25キロ付近は、先頭集団から選手が脱落していくことが多いポイント。
ここで、積極的にスパートをしかけると、レースの主導権を握ることも可能。
勝つためには、相手に合わせるのではなく、自分でレース展開をつくることと、アテネで25キロからロングスパートを野口さん。
33キロ二重橋前折り返し
33キロ付近が最後の折り返し。
折り返し地点は、後ろの選手のようすがわかるので、ラストスパートをかけるタイミングが見極められる。
37キロ辺りから上りになり、40キロ付近からは急な上り坂が待っている。
37キロからのだらだらと上るところが地味にこたえてくるので、40キロからの坂のことを考えて中盤からの走りを考えていかなければならないという。
日差し対策
太陽に向かって走るときと、背にして走るときの日差し対策が紹介された。
太陽に向かって走る、前から直射日光を浴びるときは、帽子やサングラスで防ぐことができる。
太陽を背にして走る、後ろから直射日光を浴びるときは、後頭部を隠さないと熱中症になる危険がある。
時折映るカメラマンが、帽子の後ろにスカートというかのれんのようなものがついたものをかぶっていた。
見た目的にはブサイクだけれども、暑さ対策が必要なときはそういった暑さ対策グッズなども積極的に活用しないと、ぜんぜん走れない。
暑さ対策・風をできるだけ受ける
集団の中にいると熱がこもるので、野口さんはアテネ五輪のとき、風をできるだけ受けるように走っていたという。
風よけのために、集団のなかというか、だれかの後ろを走ろうとすることはあるけれども、トップランナーはこんなことを考えて走っているんだなぁということがあちこちにちりばめられていて斬新。
もし、実際に東京五輪を見に行ったら、そうでなくても近くに行ったら、甘酒横丁で甘酒を飲んでみたい!