ひざを曲げたり立ち上がったりするときに、ひざがポキポキ鳴るのはひざの状態が悪くなっている可能性があるという。
1月10日のテレビ朝日系「みんなの家庭の医学」で、1本のボールペンだけでできるひざの簡単チェックが紹介された。
解説してくれたのは、ひざのエキスパート・伊奈病院の石橋英明先生。
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すり減った軟骨は二度と戻らない
伊奈先生によると、ひざが悪くなる原因の軟骨のすり減りは、ものすごく多い。
日本で2500万人くらいいるそう。
悪い状態を放っておくと、さらに加速して悪くなることがあるので、早めに察知しておくことが大事。
ひざの軟骨は、ひざの骨の表面を覆い、クッションの役割を果たしている組織。
加齢や肥満などにより必要以上に負担がかかると徐々に擦り減ってゆき、階段を下りるときやしゃがもうとした瞬間にひざに激しい痛みをもたらし、生活の質を著しく低下させてしまう。
すり減った軟骨は二度と戻らないので、早めのチェックが大切。
ボールペンをつかったひざの軟骨すり減りチェック
(1)ひざ曲げチェック
(2)ひざ伸ばしチェック
(3)О脚チェック
一つでもクリアできない場合は、軟骨がすり減っている可能性があり、できないチェックが多いほど軟骨のすり減り度が高い。
ひざ曲げチェック
(1)仰向けに寝て片方のひざを抱える
(2)この状態で、かかとの骨の一番出っ張っているところとお尻の間にボールペンをはさむ
ボールペンが挟まったまま落ちなければクリア。挟めずに落ちたり、途中でひざに痛みが出る場合はアウト。
結果が出たら、もう一方の脚でも試してみる。
やってみると、右はなんともないが、ランナーひざっぽい痛みのある左はダメだ。ちょっとがっかり。
クリアできない場合は、痛みがないとしてもひざの軟骨は微妙にすり減り、関節内部で小さな炎症が発生して、腫れや水がたまることで関節が曲げられない可能性があるという。
スポンサーリンクひざ伸ばしチェック
ズボンをめくりあげたりしてひざを出して、ひざ伸ばしのチェックをする。そのやり方は
(1)片方のひざを立てて床に座り、伸ばしたひざのお皿の中心の真下の延長線上にボールペンを置く
(2)曲げているほうのひざをゆっくり伸ばす
ひざ裏がボールペンに接すればクリア。ひざ裏がボールペンにつかず隙間ができたり、ひざに痛みが出る場合はアウト。
このチェックがクリアできない場合も、ひざの軟骨が微妙にすり減り炎症が発生し、周囲の組織に腫れなどが生じ脚の動きが制限されている可能性がある。
これも両方のひざを試してみる。
О脚チェック
ひざの軟骨は特に内側がすり減りやすいと言われている。
すり減りが進行してくると、まっすぐだった脚が徐々にО脚になって、さらに軟骨がすり減りやすくなるという。
もともとО脚だったりガニ股だった人は、長い間軟骨に負担がかかり続けているので、一層の注意が必要。
チェックのやりかたは
(1)立ちあがった状態で、片側のひざの内側の一番でっぱった部分にボールペンをあてる
(2)もう一方のひざをそろえるように閉じる
手を離してもボールペンが落ちなければクリア。
脚は曲げず、かならず伸ばした状態で行う。
ひざ伸ばし運動
3つのチェックのうち一つでもできなかった場合の石橋先生おすすめの運動。
まず、ひざをしっかり伸ばすことが大事。
(1)いすに浅くすわって、右脚をまっすぐ伸ばしてひざの上に右手を置く
(2)ひざに力を入れないようにして、右手で上から体重をかけてグッと押し伸ばす
(3)後ろ側の筋が伸びた状態で10秒間キープする
1日に、左右5回ずつ行う。
足上げ運動
続いて、太ももの筋肉を鍛える運動。太ももの筋肉を鍛えるとひざが安定し、軟骨のすり減りが少なくなる。
そのやり方は
(1)ひざをちょっと開いて、こぶしを間にいれる
(2)握りこぶしを両方のひざでグッと挟んで押さえるようにしながら、右の脚を伸ばして5秒間キープする
(3)反対のひざも同じように伸ばして5秒間キープする
握りこぶしを間に入れることで、脚の内側の筋肉が鍛えられО脚の予防・改善にもつながるそう。
1日に左右の足を5回ずつ行う。週に2~3回、毎日行う。
イスが回転式なのでバランスがあまりよくないが、気分転換にもなるのでまずは3日坊主でもいいから始めてみようっと。
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