NHK「奇跡のレッスン」野球ピッチャー編で、ランディ・ジョンソンが最強コーチとして登場。
1週間の特別レッスンが行われたが、この放送を見て「明日からピッチャーになろう」と思った子どもたちも多いのでは?
軸足も踏みこむ足も拇指球に体重を
軸足で立ったときにバランスを取れるように、プレートに足をかけたときも拇指球に体重をかける。
軸足でしっかりバランスをとって、タメを作る。
足を上げたときに、全体重を親指の付け根の拇指球にかける。
投げた後は、踏み出した足の拇指球でバランスを取る。
拇指球でバランスが取れたら、すべての力をホームペースに向けられる。
しかし、かかとから踏み出すと、踏み出した足が回転してしまって、力が逃げてしまう。
まずは、ボールを持たない状態で、この動きを確認する。
キャッチボールでも、バランスを意識する。
バランスを教えてくれたのはノーラン・ライアン?
2メートルを超える身長もあり、自らもバランスが悪かったというランディさん。
コントロールの定まらないランディさんは、悩んだ末に29歳のときにノーラン・ライアン投手に相談。
「かかとから着するからフォームが崩れるんだ。踏み出したときに拇指球でバランスをとってごらん。コントロールもよくなるし、球威も増すよ」
ノーラン・ライアンに言われた通りに投げたら、本当に自分のピッチングが良くなったという。
拇指球でバランスを取ることがいかに大事なことか、身にしみてわかったという。
スポンサーリンク投げたあとも何かに備える
「ピッチャーは投げたあと、必ず何かが起きると思って、それに備えておかなきゃいけない」
そういって、子どもたちに見せたのがイチローと対決したオールスターゲームのシーン。
イチローがファーストへの内野安打で出塁したが、確かに、一瞬スタートが遅れていると言われれば遅れている。
一瞬、クリーンヒットと判断してしまったのかもしれない。
ライナー性のゴロを好捕した1塁手も、アウトにできると思ったのだろうか、ファーストミットで地面を叩いているシーンも映っている。
実際の1塁のベースカバーのアドバイスは、
・ベースの内側を踏む・・・バッターランナーとぶつからないようにする。
・ベースは必ず右足で踏む・・・自分の足が絡まって転んでしまうかもしれない。
ケガをしたときの克服のしかた
ケガをしている間、気持ちが萎えるのは当然。
しかし、そんなときに、プレーするだけが幸せではないということを学んだという。
野球をする上で、ケガは付き物。
しかし、リハビリを通して自分の体のことを知り、効果的なトレーニング法を学ぶことで、選手としてさらに成長できる。
これも幸せの一つ。
どんなレベルに達しても学ぶことは必ずある
経験を重ね実力がついても、学べることは必ずある。
22年のプロ生活それぞれの段階で、常に違うことを学んできたという。
最初は安定したフォーム、次はどう打者を打ち取るかという駆け引きを。
登板しない日でも、相手の打者を見て何かを得ようと心がけてきたという。
学ぶことを止めれば、成長は止まる。
自分の弱点を知り克服しなければ、いい球は投げられない。
ピッチャーを続ける限り、常に学び続けなければならない。
46歳のときでも「もっといいピッチャーになりたい」と学び続けていたという。
自分が自分のコーチになって修正する
試合が進めば、体も頭も疲れてくる。
そうなると、よけいにいつもの悪い癖が出て、バランスが崩れ、いい球がいかなくなる。
だから、ピッチャーは試合の中で、自分がどう投げているかしっかり認識することが、何より大事。
ピッチャーを助けることは誰にもできない。
何かがうまくいかないときは、自分が自分のコーチとなって、素早く修正しなければならない。
思うようにいかないと、すぐに自信が揺らいでくる。
でも、大事なのは、いかに素早く修正して立ち直るか。
悪いボールのあとは、すぐに修正する。
自信を持ってマウンドに立つ
マウンドに上がったら、存在感を示す。
おじけづいたり、焦った顔を見せては絶対にだめ。
相手チームは、必ず見ている。
自信をもってマウンドに立つのがピッチャー。