5月20日の「健康カプセル ゲンキの時間」は、歩行年齢がテーマ。
歩行年齢が若ければ健康寿命が延びるだけでなく、様々な病気の予防につながる。
解説してくれたのは、東京都健康長寿医療センターの金憲経先生。
歩行年齢とは
歩行年齢とは、人の歩き方を科学的に分析し数値化したもの。
実年齢より若ければ若いほど健康寿命が延び、病気の予防にもつながると言われている。
歩行年齢を測定するときのポイントは、歩幅、左右の足の間隔である歩隔と、踏み出したときの足の角度である歩行角度の3つ。
歩行年齢が高くなるのは筋力の低下のため
歩幅の目安は、身長マイナス100センチ。
歩隔の目安は8°。
特に歩幅と関係しているのは、大腿四頭筋。
この筋肉が弱くなると体重を支えられなくなり、歩幅が狭くなる。
歩行角度が広くなるのは、内転筋の筋力低下のため。
足先をまっすぐにたもてなくなり、足が外側を向いてしまう。
歩幅がせまく、歩行角度が広いと、将来転倒しやすくなるという。
スポンサーリンク正しい歩きかた簡単チェック法
家でも歩幅を測る方法として、スリッパを使う方法が紹介。
そのやりかたは
(1)スリッパを履いて、自然に3歩ほど歩いたところで止まる
(2)スリッパがずれないように脱ぐ
(3)スリッパのかかとからかかとまでをメジャーで測る
歩隔チェック法
歩隔のチェック法は、足と足の間に握りこぶしを入れる。
握りこぶし1つ分を約10センチとして測る。目安は8~10センチ程度。
正しく歩くには歩幅を10センチ広くする
歩くときに一つだけ意識することで、正しい歩き方になり、歩行年齢がかなり若返る。
それは、歩幅を10センチ広くすること。
歩幅を広げるためには、体全体の筋肉を使わないといけない。
歩幅を10センチ増やすことで、正しい歩きかたの基本であるつま先での蹴りだしとかかとからの着地、背筋を伸ばすことが自然にできる。
さらに、この歩き方は、前脛骨筋、大腿四頭筋、内転筋などの筋トレにもなる。
ただ歩くのではなく、歩き方を意識して歩くのが大切。