6月16日のBSジャパン「日経プラス10」で、『健康長寿は「健脚」から!股関節治療最前線』と題して、股関節の鍛え方と最新治療法について特集された。
その中から、股関節の健康度チェックリストと、股関節のトレーニング方法を確認しておこう。
解説してくれたのは、石部基実クリニックの石部基実院長。
健脚寿命とは?
健脚寿命とは、自分の足ですたすた歩ける期間のこと。
この言葉の生みの親でもある石部先生によると、今日本人の多くが、股関節の病気を抱えていて、ひざや腰・足首の不調も股関節が原因になっていたりする。
股関節の健康度チェックリスト
・たくさん歩いた日の夜は、股関節に痛みや違和感がある
・あぐらをかきにくくなった
・歩いていると肩が左右に揺れる
・足の爪を切る姿勢がつらくなった
・立ったままズボンや靴下を履くのがつらい
・手すりなどにつかまらないと立ち上がれない
・ひざや腰などを治療しているが、なかなか治らない
・子どもの頃に股関節を脱臼した
・血縁者に股関節を傷めた人がいる
特に最後の2つが危険。5個以上該当すると要注意。
そのまま放置しておくと、変形性股関節症になったりする危険がある。
股関節の負担を減らす「グッド歩行」
股関節の負担を減らす方法として、太った人はまず減量。
歩き方のポイントは、上からつりさげられたように真っ直ぐに立ち、かかとから着地すること。
かかとから着地することで、足首やひざがクッションの役割を果たし、股関節への負担が少なくなる。
健脚寿命を延ばすトレーニング 基本「浅いスクワット」
脚を肩幅程度に開き、ひざが90度程度になるまでしゃがんだ後、ひざを伸ばし上体を起こす。
あまりしゃがみ過ぎないことが大切。90度くらいで軽くで、大腿四頭筋という加齢とともに衰えやすい筋肉に効く。
1セット10回として、3セットを目安に行う。
健脚寿命を延ばすトレーニング 応用「片脚上げ」
床に横になって片脚を上げ、静止したあとゆっくり下げる。
中臀筋という股関節の横になる筋肉を鍛える。この筋肉が衰えると、揺れて歩くようになってしまうという。
どちらのトレーニングも、年齢とともに筋肉は衰えてくるので、自覚症状のないうちからしたほうがよい。
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