Eテレ「まいにちスクスク」親子でがんばる運動会の第4回は「パパママが運動会で活躍するには」
スポーツ選手の身体の分析や研究を始め、子どもの運動靴の開発や陸上指導を行っている、順天堂大学の柳谷登志雄先生が、パパやママが運動会で活躍するための心構えや練習方法を教えてくれた。
昔の感覚で臨まない
一番大事なのは、昔の感覚で臨まないこと。
感覚は昔のままでいても、確実に関節や筋肉は弱っている。
昔の感覚で運動してしまうと、運動会当日には筋肉痛が起こってしまったり、脚や腰が痛いなんていうことが起こったりする。
食事に工夫をして体重を落として、脚や腰にかかる負担を減らしてから、ジョギングや走る運動というように切り替えていくと、筋肉痛もさほど起こらずに導入できる。
ダメージの少ない練習法
最初は、子どものペースにあわせて一緒に走る。
いきなり走って「はぁはぁ」だと、疲れて長続きしない。子どものスピードならダメージも少ない。
小学校の校庭など周回トラックがある場合は、子どもが内側、大人が外側を子どものペースで走ると、少し大人のほうがきつくなる。
走ることに慣れてきたら、その日の最後に子どもと競争する。 これも気持ち良いと感じる速さから始める。
初めのうちは、子どもといい勝負。毎日少しずつ速くしていき、慣れてきたら、全力に近いスピードで。
徐々に昔の感覚に戻して、本番を迎えるようにする。
せまいスペースで走る練習
洋地検や小学校の校庭のトラックは、かなり狭いことが多い。
狭い校庭でスピードを出して走ると、子どもの頃よりもスピードがあるうえに体重も多いので、すごく遠心力がかかる。
狭い円を使って、コーナーを走る練習をする。
具体的には、体を内側に傾けながら、外側の腕を大きく振り、少しずつスピードを出していく。
内側になる左足を軸にして、右足でカーブの内側に力を加えるイメージで、遠心力に負けず踏ん張りながら走る。
楽しく競争して子どもをスポーツ好きに
子どもとおいかけっこをして、競争しながら楽しく練習すると、親子のコミュニケ―ションにもなる。
親子で楽しく運動することは、子どもがスポーツ好きになる近道になるし、パパ・ママの運動不足解消やリフレッシュ、健康増進にもつながる。