9月27日のたけしのみんなの家庭の医学は、痛み&ベストドクターについて。
いくつも病院をまわっても原因のわからない人の駆け込み寺ともいわれる、愛知医科大学痛みセンターの牛田享宏先生が登場。
実際の患者さんの例に続いて、長時間本を読んだあとの肩こり、腰痛、ひざ痛について、原因と対処法や体操を教えてくれた。
長時間本を読んだ後の肩こり
本を読む以外に、パソコンや携帯を長時間見続けたり、首の痛みや重たい頭痛もあるが、身体を動かすと楽になる肩こり。
こういった肩こりの大きな原因は、猫背のような前かがみの姿勢。
人間の頭の重さは、11ポンド(5kg)のボウリングの玉と同じほど。前かがみになるとボウリングの玉の重さが肩にかかってくる。頭の重さで肩の筋肉が引っ張られ、肩こりが起こる。
牛田先生おすすめの肩こり体操
(1)片手で肩の部分の服をつまみ、後ろから前へ、前からうしろへと肩を大きく回す
肩甲骨が大きく動くため、肩甲骨周りの筋肉をほぐす効果がある。
同じ姿勢が30分続いたら、数回この体操を行うと肩こり予防になる。
朝起きた時の腰痛
布団から起き上がるときや、いすから立ち上がるときに痛むが、しばらくすると痛みは治まる。
動き始めが痛くて、しばらくすると改善する腰痛の原因は、加齢。
加齢によって、骨と椎間板が変形し、筋肉が減ってくる。痛みを気にして動かさないことで、関節や筋肉がよけいに固まって悪化させてしまうことも多い。
スポンサーリンク牛田先生おすすめ 簡単腰痛対処法
(1)いすにすわる
(2)上半身をゆっくり倒しながら、腰をひねるようにして左の足首を右手でつかむ
(3)つかんだら、ゆっくりと元の体勢にもどる
(4)今度は逆にひねるようにして、右の足首を左手でつかむ
これを朝晩に3回ほど行うと、関節や筋肉が柔らかくなり、腰の痛みの軽減につながる。
ウォーキング、サイクリングや、水中ウォーキングなどのゆっくりとした全身運動を行うことも大切。
3ヶ月も継続すれば、筋肉がつき、腰痛改善が期待できる。
階段を下りたときのひざ痛
歩きはじめにひざが痛んだり、ひざがまっすぐに伸ばせない。痛くて正座ができないといったひざ痛。
一番考えられるのは、軟骨のすり減り。
変形性ひざ関節症という、衝撃を吸収する軟骨が加齢とともにすり減って起こることが考えられるが、痛いと言って動かさないのは、筋肉や靭帯が硬くなったり、体重が増えたりと悪循環になる。
改善法は
・体重を減らす
・ひざを伸ばす・・・痛む場合は、温めてから伸ばす
・身体を柔軟にする
お風呂上りのひざ痛改善体操
(1)お風呂でひざを温める
ひざの関節や筋肉の組織が柔らかくなり、伸ばしやすい状態になる。
(2)椅子にすわり、つま先を天井にむけるようにしてゆっくりひざを伸ばす
(3)伸ばしたら10秒間キープ
(4)片足5~10回ずつ、両足ともおこなう。
筋肉と柔軟性がついてくれば、ひざ痛の軽減に効果があるという。