日本テレビ系列「世界一受けたい授業」7月9日の1時間目の授業は、暑さに打ち勝つ体の作り方。
熱中症は、家のなかでもっとも多くおこり、また意外な場所としてプールでも起こる。プールでは泳ぐことでたくさんの汗をかき、気づかぬうちに脱水状態となり熱中症になりやすいのだと。
30分ほど泳いだら日蔭で休憩し、何度も水分を補給することが重要。
番組で熱中症について教えてくれるのは、信州大学大学院教授の能勢博先生。
お茶よりも水、水は冷たすぎると体に負担
お茶はカフェインの利尿作用により尿としてかえって水分を失ってしまうので、水分補給は水で行ったほうがよい。
水を補給するときは、氷の入った冷たすぎる水は胃が収縮し負担になりおすすめできない。
好ましいのは、5℃から15℃の水。吸収率もよくクールダウンに効果的。一度に大量に飲んでも吸収が追い付かないので、1回150~250mlを目安にこまめに飲む。
家で簡単につくれる経口保水液
経口保水液は、家でも簡単につくることができる。
水1リットルに対し、砂糖20~40グラム、塩3グラムを混ぜることで、経口保水液は作れる。
もうひと手間、レモン果汁を2分の1個分入れると、飲みやすくなるだけでなく、筋肉の動きも助けるカリウムが摂取できるのでおすすめとのこと。
汗をかきやすい体にする
人は本来汗をかくことによって暑さに強い動物だが、クーラーなどが発達によって、暑さに体を慣れにくくなっている。
インターバル速歩と牛乳によって、10日間で暑さに強い体をつくることができると能勢先生。
インターバル速歩は、早歩きとゆっくり歩きを交互に3分ずつ行う運動。
早歩きは、息がはずむ程度の速度で大股で歩く。ゆっくり歩きは、周りを眺めながら散歩するくらい。
足の筋肉を鍛え、血液量を増やして、体をみずみずしくすることが目的。すると、血液を全身、特に脳に戻すことができるようになる。
ポイントはちょっときつめの運動。それによって、筋肉が太くなったり、血液量が増えたりする。
インターバル速歩をしたあと1時間以内に、コップ一杯の牛乳を飲む。運動後に飲むことにより、痛んだ筋肉を修復し、筋肉量をアップすることもできる。
毎日がんばれば、10日ほどで血液量は増えるが、炎天下での運動は危険なので、気温が低い朝や夕方に行う。
気温が高い日や天気が悪い日は、室内でスクワットでもよい。NHK Eテレで放送の「チョイス」では、椅子につかまっておこなうスクワットも紹介されていたので、そちらもご参考に。